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古賀塾ブログ

受験生向け~数学の勉強方法~

2020年11月24日

こんにちは。

伊那市の1対2までの個別指導塾、古賀塾アドバンスの浜田です(‘◇’)ゞ

第三弾目ということで数学のお話をします!

先週少し話しました。

「この世の大半の物事は数学で証明ができる」

そのくらい数学という学問の重要性は高いです。

た~だ! つまづく子も多いですよね(+o+)

ということで今日は数学を解くポイントを説明していきます。

ポイントは2つ。

・基礎固めの徹底

・時間配分の徹底

です。

上から順に見ていきます。

まずは「基礎固めの徹底」。

これ、詳しく話すとちょっと長くなるのですが、

数学が苦手な子に「今回のテスト、何ができなかった?」と聞くと

「図形の証明が」とか「方程式の文章題が」とか言うんです。

でも、私はよく思うわけです!

「いや、本当に問題なのはそこで落としたことじゃないだろ」と。

数学は無意識的に“難しかった問題”に意識が行きがち。

でも違います。

点数が取れていない大半の原因は基礎ができていないからです。

なぜそんな断言ができるのかというと、

数学のテストの大半は基礎問題で構築されており、基礎問題さえできれば100点満点中60~70点は取れるからなんです。

正直この辺りの高校であれば、数学で7割取れていればだいたいどこでも手の届く範囲内に入ってきます。

それができないということは~!!

結局難しい応用問題以前に基礎ができていないんですよ、基礎が!!

今40点台以下で伸び悩んでいるという生徒さんはまず全ての単元の基礎を洗い直してください。

応用なんて二の次でいいんです。

焦って難しい問題に手を出すよりも、着実に点を重ねていける方法を選びましょう。

2つ目、「時間配分の徹底」。

これはテストであればどの科目でも言えることかもしれません。

特に数学、英語の2科目は時間が足りなくなりがちです。

だから数学においては実力うんぬんよりも時間配分を制する者が高得点を取れたりします୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭

さて、やってはいけないことを言います。

1つの問題で悩みすぎて先に進めなくなること、です。

これをやってしまうと他の問題を解く時間が削られますから気を付けて。

テストは最初から順々に解かねばならない なんていう決まりありませんから、ちょっと見て「うわっ、無理そう」って思ったらさっさと飛ばしていいんです。

もう一つ。

完璧を目指さないこと

基本的にテストを作る側は平均点が60点くらいになるように作ると言われています。

100点取れるようになんて最初から作ってありません。

だから問題全て手を付けていないといけない、ということはないんです。

どうしても作図が苦手、という子がいれば作図は手を付けず他で点を取ればいい。

証明は時間をかければ解けるけど……、という子はいっそ証明を捨てて他の問題を2問解く方が高得点になります。

自分で問題の取捨選択をして、どこを拾ってどこを捨てれば自分にとっての高得点ルートができるのか、よくよく考えてみてください。

いろんな模試やテストの時に実際に試してみるのもおすすめですし、家で学習する際にも時間制限を付けるのはおすすめです。

時間を無駄にしないようにしてみましょう!

ではまた次回(‘ω’)ノ∼~

 

 

受験生向け~国語の勉強方法~

2020年11月17日

こんにちは。

伊那市の1対2までの個別指導塾、古賀塾アドバンスの浜田です(‘◇’)ゞ

勉強方法第2弾ということで本日は国語です。

国語は“伸ばすのが難しい”科目として有名です。

特に評論文や小説文が苦手な子にこれを得意になってもらおうと思うと、これがなかなか難題なんです。理由は後で説明をしますね。

まず、手っ取り早く国語で点数を上げる方法について伝えたいと思います。

ポイントは2つ

・漢字で点数を落とさない

・古文の書き下し文や文法で点数を落とさない    

です。

文章題で点数を伸ばしにくい国語は、知識で取れるところで“落とさない”というのが鍵。

古文や文法については、書き下し文や品詞・活用形では落とさないようにといった感じです。

今日は特に漢字中心で話をしますが、小学生から中学生にかけて漢字の勉強というものは毎日行った方がいいです。学校の先生が宿題を出さない人だったら抗議をした方がいいレベルでやった方がいい勉強です。これは受験云々に関わらず、です。

今、ネットやスマホなどの普及で字を書く機会が極端に減っています。そうするとどうなるかというと“読み書きができなくなる”んです。

でも、漢字は大人になっても使う機会が多いもの。

というよりも字の“字の読み書き”というのは様々な勉学の基礎なんです。

至る所で文字を読む、書く、という機会は生まれます。

漢字とは幼い頃に学んで、大人になっても生活の一部として自分の体に溶け込ませておくべきものなんです。

他の科目のように大人になって使わなくなったら忘れていいよ、という科目ではないんです。

だから、小中高関係なく、漢字はしっかり勉強してください。

で、具体的な勉強方法ですが、学校で書取りの宿題が出ているのであればそれを活かすに越したことはないです。毎回の宿題を殴り書きで済ませていると結局その後にもう一度漢字のテスト勉強をしないといけなくなります。

効率悪いですよね?

なので、宿題を使ってテスト勉強もしてしまうんです。

最初に読み仮名だけをノートの上に小さく書いておいて、書けるかどうかテストするところから始める。書けた単語も書けなかった単語もその下へ書取りをしていきますが、書けた単語は書取り量を減らし書けなかった単語にスペースを譲ってもいいです。

翌日の宿題の時には、前日書けなかった単語を必ず入れて再テストできるようにします。

こうすると宿題とテスト勉強が一気にできます。

私は遊ぶ時間も大事!と思っているタイプなので、勉強はメリハリを持って効率よくやっていきましょう。

さて、問題の評論文や小説文です。

これは本当に伸ばすのが大変なんです。

何故か。それは答えが既に文章中に書かれているからです。

できてしまう人は答えを探す作業をするだけなので簡単にできてしまうんです。でも、それがそもそもできない。

問題:りんご ばなな なし もも ぶどう かき

Q.この中から桃を探してね。

と言われて、探せないって言ってるようなものなので、まずどうやって教えたらいいかわからないんですよね。文章を読んでいて「桃」と「もも」とが同じものとして結びつかないんです。

これは幼い頃から育まれているはずのその子の持つ語彙力・文章読解力が諸に影響します。

その文章の言いたいことを捉えられない。何が言いたいのかわからない。

これをわかるようにするには、語彙力を上げて文章に慣れるまで数をこなすしかありません。

個人的にオススメなのは“一つの話を読んだらそれを要約する”という作業。

そこに感想文なんかも詰められると尚記述なんかには強くなってくるだろうと思います。

ただこれはとにかく根気がいること。簡単にできるようになることではありませんし、苦手な子にとっては始めのうちはただただしんどいと思います。

でも、もし国語をできるようになりたい、そう思うのであれば頑張ってみてください。

ここで1つ、国語に興味を持てるかどうかわからないけれど、私から国語について話をしようと思います。

どこかの誰かが言いました。

「この世のあらゆる事柄は数学(算数)で表せるのだ」と。

さらにその人は言いました。

「数学で表せないのは“人の感情”だけだ」と。

そして、

その数学で唯一表すことができない“人の感情”を表すことができるのが文章であり、国語なのだと。

生きていく中で自分の気持ちを伝えること、誰かの気持ちを汲み取ること。これは誰もが最初からできることではなく、小さい頃からの積み重ねで“学んで”いくものなのです。

誰かの立場に立ってみたい、もっと自分を表現できるようになりたい。そう思ったときに国語はどの学問よりもあなたの力になります。

諦めずに頑張ってみてくださいね(*’ω’*)

今日はなが模試でした!

2020年11月8日

こんにちは。

伊那市の1対2までの個別指導塾、古賀塾アドバンスの浜田です(‘◇’)ゞ

本日、中学3年生は各校舎でなが模試を受講しました。

なが模試は長野県の入試対策用に作られた模試で

年7回受講することができます。

今日は第5回目。

模試を受けると時間配分の練習ができ、

本番さながらの空気間の中でテストを受けられるので

本番慣れができるという意味でとてもおすすめです。

また、当然ではあるのですが、

模試なので志望校に対しての合格判定が出ます。

SあるいはA判定であれば安心。

B判定だとちょっと危ない橋を渡ることになり、

それ以下だと志望校の変更もそのうち考えないといけなくなってきます。

でも、なが模試というのは全部で7回もあるんです。

1回E判定だったからといってすぐに志望校を下げる必要はありません。

大切なのはそこからいかに判定をAに持っていくかという努力です。

模試では志望校別の判定の他に

具体的にどの分野で間違えているのか

基礎的な問題やもう一歩で解けそうな文題はどこなのかという情報まで

1人1人丁寧に出してもらえます。

これをいかに活かしていくのかというのがとても大切。

自分の苦手分野を正確に把握し、

模試の結果を今後の勉強にフル活用してください。

次の模試は12月。

おおよそ一か月後です。

その期間での成長を楽しみにしています。

ガンバ(/・ω・)/!!

模試の重要性

2020年9月25日

こんにちは!
古賀塾アドバンスの岩垂です。

 

中学3年生向けで第3回のなが模試が8月末に行われました。

そしてまた10月11日に第4回なが模試が行われます。

 

よく「模試って受けたほうがいいんですか?」などの話を生徒から聞くのでその話をしようと思います。

 

結論から言うと断然受けたほうがいいです!

 

学校のテストは学校の先生が作っていますが、

模試は長野県の高校入試を研究した人が同じ様な出題形式で出してくれるため、

実際の入試での得点に近いものが出ます。

多くいるのがこの出題形式の違いで、模試を受けなかった生徒が本番直前で

「過去問が見たこともない問題で解けません💦」と焦ってしまう生徒もいます。

 

模試は回数も限られています。

なのでこういった機会をどんどん活用していきましょう!

後期試験お疲れさまでした★ミ

2018年3月7日

こんばんは。お久しぶりです(・ω・)ノ
本日は後期試験でしたね。皆寝坊せず、受験票を忘れず、迷子にならず、無事に会場まで辿り着けたでしょうか(まずそこの心配からw)。
保護者さん達などは気が気ではないですよね。私も心臓が口から飛び出そうです。自分が受験をするときはただただ緊張していたのを覚えています。ですが、いざ周りの人間の立場に立ってみるとこちらはこちらで不安と心配で押しつぶされそうです。正直、自分が受験するほうがよっぽど心臓に優しいと思っています(笑)
さて、生徒達は今までの成果をしっかり残してくることができたでしょうか。
合格発表の日に合格の報告をしてくれることを心待ちにしています。

1月のテスト後にできること(プチ情報)

2018年1月16日

こんにちは!
先週で冬期講習も終わり、中学3年生などは休み明けに早速テストがあったところも多いのではないかと思います。結果のほうはいかがだったでしょうか?上がったという生徒もいれば、苦戦してしまったという生徒もいるのではないでしょうか。とにもかくにも、まずやることは見直しです。やった~、あ~駄目だった~という感想だけで終わらせないように、どこで間違えていてどうすれば解けたのか、きちんと確認をしておきましょう。また、点数だけではなく平均点や学年順位などもよくチェックしておきましょう。よく点数が下がった~駄目だった~という生徒がいるのですが、学年平均が下がっていれば自分の点数だって下がる可能性が高いです。大切なのは前回の順位に比べて自分がどのくらい頑張れていたか、平均点との差がどのように変化したか、ではないでしょうか?平均点によって点数の変動があるのは仕方がありません。ただ、単に駄目だったと言って落ち込んでいるだけでは前進はありません。入試まで残り時間は少なくなってきていますが、今の自分にできることを考えて突き進むのみです!
また、具体的な勉強方法についてですが、英語の長文や数学などは本番の形に合わせてある模試や過去問を有効活用すると良いと思います。もちろん全員とは言いません。人それぞれ今どういった勉強をしたほうがいいのかというものは変わってきます。なので、自分にはどういった勉強が必要か、取捨選択して時間を上手く使っていきましょう。模試や過去問を勧める理由としては本番の形に慣れることができるということや時間配分の練習ができるということがあります。時間が足りなくなるという生徒さんは特に、時間配分というものは練習しなければ直りません。時間が足りなくなる、と言うだけで何もしないままだと本当に本番時間が足りなくて点数を落とすことになります。だから普段から制限時間を付けてみたり、実際の試験と同じ時間内で解く練習をしたりすると良いと思います。また、今までの模試の分析結果から自分の苦手分野を見つけ復習していくのもいいかもしれません。せっかく苦手得意を模試で分析してもらっても、結局見ていない、参考にしていないという生徒さん多くないですか???それでは勿体ないです!せっかく自己分析までしてもらえているのですから有効に利用して自分の力にしていきましょう。
もう時間が少なくなり、焦る気持ちもあるかもしれませんが、急な成長を遂げることはなかなかありません。コツコツとした積み重ねを忘れず、頑張っていきましょう!!

どこで気付くのか

2017年11月24日

こんにちは!
先週から来週までにかけて、いろんな学校でテスト・テスト・テストな時期ですね。生徒達の「早くテスト終わってくれ~」という顔が目に浮かびます。私も中学・高校の頃はテスト週間になると「学校爆発しろー隕石落ちろー」なんていう暴言が出るくらいには憂鬱になっていたものです(笑)
さて、今日はそんな私の話ではなく、私の弟の話を少ししようかなと思います。丁度先日母親と受験の時はこんなことがあったよね、なんて話になったのでこんな生徒もいたんだよという参考までにお付き合いくださればと思います。
当時、弟は中学3年生。丁度、赤穂高校普通科志望の受験生でした。勉強のほうは中の下と言ったところ。夏ごろまでは部活が続いており毎日部活三昧、部活を引退してからは毎日(土日であっても)友人達の家に遊びに行っているほどの遊び好き。何が言いたいかと言いますと、真面目に勉強をしている姿などほとんど見たことがないような弟でした。こと勉強に関しては放任主義だった母曰く、「勉強をしろと言ってもあの年頃はそう簡単に言うことは聞かないし、勉強をしないといけないということには自分で気付かないといけない。人に言われてやったところで身になるものじゃない。だから放っておく。それで受験に失敗しようが何をしようが、それは本人が招いた結果だからそこで一度痛い目にあって反省をすればいい」とのことでした。そうして迎えた11月末のテスト。結果は中学校生活中で最低点数。確か220点か230点くらい。どうするつもりだろうかと思いつつ、放っておけと言われたので放っておいたのですが、ある日、家に帰ってきて弟が言いました。「今日R君と話したんだけど」R君というのは私の同級生で赤穂の普通科に通っている子でした。偶然下校途中に一緒になったらしく高校について話を聞いたようでした。「R君にお前落ちるよって言われた……。R君270点で入ったって……。俺、塾入るわ」最後のセリフにはポカンとしてしまいました。今、塾へ入ると言っただろうか?12月に?今頃?つっこみたいところはたくさんあったのですが、ようやくやる気になったようならと母は塾を探し始めました。とはいえ、12月です。一度目に見に行った塾では「今頃来たところで遅い」と言われ入塾させてもくれませんでした。どうにか入れてもらえた塾で風越高校(上伊那で言う弥生)や飯田高校(上伊那で言う伊那北)志望の生徒さん達と一緒に勉強していくことになりました。週2回か3回通っていたでしょうか?私も詳しくは知らないのですが、私が部活から帰ってくると毎日塾の宿題をしている様子を家で見かけるようになりました。R君に言われた「落ちるよ」はかなりの効果があったようで、このままじゃマズいとやっと弟に火がついたようでした。とはいえ遊び好きの性格は変わらず、塾のない日は学校終わりに相変わらず遊んでいたようなので、勉強時間は自然と夜に。逆にさっさと寝ろと怒られる姿もしばしばでした。
さすがに12月からじゃ遅すぎるだろと思ってもいたのですが、一日の勉強時間はかなり稼いでいたのか、要領が良かったのか、結果だけ言うのであれば弟は無事に赤穂の普通科に合格しました。点数は確か350点、腹の立つことに私の合格点と大差ありませんでした(笑)
結局何事も、本人がやる気になれるかどうかなのだと実感しました。自分でやらないといけないと気付けるかどうか。人によって何がきっかけになるかわかりませんが、それに気付くことができれば頑張ることができる。そうすれば少しずつでも点数はついてくる。まずは、自分で「頑張ろう!」という気持ちを持って勉強に向かいたいですね。

模試について②(プチ情報)

2017年11月16日

こんにちは!
本日は模試や本番の入試についての注意点について第二弾です。
さて、本番では早々やらかさないとは思うのですが、一番気を付けておきたいのは忘れ物です。受験票がない!とかやめてくださいね?一昨年くらいに受験した生徒が前日に受験票を塾に忘れていったことがありましたが、あの時は大変焦りました(笑)また、コンパスや定規、模試の試験監督をしていると忘れてしまったという生徒さん、結構見かけます。本番は忘れてしまったら誰も貸してくれませんし、もうその道具を使って解く問題は諦めるしかありません。そんなことになったら勿体ないですよね。なので、忘れ物のないように、必要なものは前日のうちにきちんと準備して確認までしておきましょう!
また、模試中の私語などにも気を付けたいところです。後期試験は、一番は点数を重視するとは言っても素行の悪い生徒は目につきます。おそらく当日悪い意味で目立ってしまいます。あまりにも態度が悪ければ、それを理由に落とされてしまうこともあるかもしれません。なので、試験当日は静かに騒がず、試験中も机に突っ伏して寝てしまったりということがないように気を付けましょう。試験中の癖というものは本番でも出やすいものです。普段のテストや模試から気を付けていられると良いですね!

なが模試4回目終了です(プチ情報)

2017年10月16日

昨日4回目のなが模試が各校舎で行われました。
早いものでもう4回目。次は11月です。そうやって考えると入試も着実に近づいてきているのがわかります。模試も残すところあと3回です。
各校舎、模試を受けるようにと呼びかけをしていますが、模試ってなんだろう?学校でテストを受けているのに受ける意味ってあるの?面倒くさいよ…という反応もしばしば。今回は少し模試の意義についてお話をしようと思います。模試に積極的に参加できている生徒さんは問題ないと思うのですが、まだ一度も参加したことがないという生徒さんは一度受けるべきかどうかしっかりと考えてみましょう。
さて、なぜ模試を受けるのかということですが、模試にはいろんな意味合いがあります。まず、一番重要なのは合格判定が出るということ。志望校に対して今自分がどのくらいの実力を持っていてどのくらい合格の可能性があるのか、を正確に知ることができます。学校のテストだけだと、どうしてもその学校の生徒の中での判定となってしまうので仮に合格判定を出したとしても正確性に欠けます。テストの度に志望校を書いたりもしていませんし、学校ごとでテストの難易度は多少異なってきます。その点模試であれば受けるたびに志望校が記入されること、他の学校の生徒とも一緒に受けられること、全体で統一して同じ問題になっていること、などから学校のテストよりも正確な判定を出すことができます。また、本番の試験に慣れる、という目的もあります。模試の問題というのは本番の試験を想定し、本番と似たつくりになっています。入試本番一発勝負だと普段のテストと違い、周りには知らない生徒、いつもとは会場も違う、独特な雰囲気の中で試験を受けることになります。もちろん、緊張して頭が真っ白に……なんていうことも考えられます。そのため事前に何度か模試を受けておいて、なるべく本番に近い形で試験慣れしておくことは非常に大切です。特に本番に弱いんだよなぁというタイプの生徒さんは受けておいたほうが良い練習になります。さらに、今後の勉強方法を見直す上でも模試はとても使えるものです。合格判定と共にどういったところが弱いのか、どういったところが得意なのかというデータも出るのでこれからの勉強方法を見直したり、どこから勉強し始めればいいのかを考えたりするときにとても役に立ちます。学校の保護者面談の際などに模試の結果を持っていれば保護者面談の際にそれを元に先生からアドバイスをもらうことも可能でしょう。
このように、模試を受ける理由というものはたくさんあります。今まで受けていなかったという生徒はせめて11月から3回分くらいは面倒くさがらずに受けておくことをお奨めします。

粘り勝ち 最終話(塾物語)

2017年9月18日

 こんなにも結果が見えている三者面談があっただろうか、と今でも思う。私が言う言葉は決まっていて、Yの言う言葉も決まっている。
『志望校を下げろ』『嫌です』その繰り返しになるだろう。あとは保護者さんがどう考えているか、だった。
保護者面談当日、わかってはいたが、想像通りの運びとなった。
「今のままだと落ちる可能性のほうが高い。志望校は下げたほうがいい」
「絶対に変えません。受けて、受からなければきっと高遠に行くことになります。俺の第2志望は高遠です。それなら受けずに高遠へ行くよりも弥生に挑戦します。俺は受かりますから」
この頑固者は決して折れるつもりがないなと思った。
保護者さんは言った。
「決して弥生を受けられるような点数ではないと思うので、親の気持ちとしてはやはり志望校は下げてほしいです。でも、なんですかね。ここまで訳のわからない自信を持たれていると、あれ?受かっちゃうんじゃないかな?という気持ちにさせられるんです……」 あぁ、その気持ちはよくわかる。保護者さんに全力で同意したいと思った。あの自信に裏付けはない。けれど、あそこまで自信満々に受かると言い切られると信用してみたくなるものだ。
結局のところ、折れたのは私の方だ。Yは最終的に弥生を受けることとなった。保護者面談後、その頑固さはいったい誰に似たんだと嫌味を言うと、先生に似たんですよと笑われた。
さて、合格発表当日。未だかつてこんなに胃が痛かった受験期があっただろうか……。自分の受験のときのほうがまだマシではないかと思ってしまった。届いた連絡と合格者一覧の紙の画像。
「……ある」
 探していた番号を見つけ、思わず声に出していた。何の奇跡かYは弥生に受かってしまった(喜ぶところです)。点数としてはギリギリもギリギリ。下から数えて数番目というところだっただろう。それでも受かった。それは、今日までの努力と決して折れない心が掴み取った合格だったんだろうと思う。
 今でもYは弥生で部活に明け暮れている。勉強はギリギリで入ったためか相当苦戦している様子だが、本人は後悔していないだろう。
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