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古賀塾ブログ

「叱らない」と「叱れない」(プチ情報)

2017年10月12日

こんにちは。
今日は何の話をしようか……と考えたのですが、そういえばこの間小学生たちの間でこんな話が出ていました。「叱られることは当然なのか」宿題をやってこなかった生徒がいて2回連続だったものですから、じゃあ次忘れたら宿題2倍だからねと注意をしたときのこと。その生徒から「先生すぐ怒るー」とブーイングが(笑)それに対して他の生徒が「子どもは叱られるのも仕事なんだよ」とか「叱られるのなんて当たり前じゃんか」とか、そういう言葉が出てきました。言われた生徒の方も「そりゃそうだけどー」なんて言っていたのですが、この考え方って大事なことだと思いました。子供は子供なりに悪いことをしたら叱られるのは当たり前なんだと理解しているんだなぁと感じました
今、「叱らない子育て」っていう言葉をちょこちょこと耳にします。でも、それと同じだけ、それをはき違えている親が多くないかという声も耳にします。よく言う「叱らない子育て」ですが、あれは「すぐにカッとならない」とか「頭ごなしに叱りつけない」とかそういう意味であって、決して言葉通り「何をしても叱らない」ということではないと思うのです。だって、必要なときに叱らないと「それはやっちゃいけないことだ」って理解することができないじゃないですか。人を簡単に傷つけたり、やっちゃいけないことをしたり、それはやはり叱ってあげないといけないことだと思います。ただ、その時にわざとでなかったのなら子供の言い分も聞いてあげるだとか、叱りつけるではなく納得させるように話をするだとかそういう工夫を「叱らない子育て」と言うのではないでしょうか?
これは経験談ですが、愛犬が体調不良になって動物病院に行ったことがあります。大きい犬なのでいつも名前を呼ばれるまで車の中で待っているのですが、いきなり車体がゴンッという音と共に揺れました。犬もビックリしたようで寝ていたのに起きてしまったのですが、なんだなんだと思い外を見てみると、私の車を知らない子供が足で思い切り蹴ったようだったのです。びっくりしてしまいました。でもそれ以上にびっくりしたのは親が隣にいて何も言わなかったことです。あれだけ大きい音なので気付いていたに決まっています。なのに、子供を叱りもせずに逃げるように車に引っ張っていくと帰っていってしまいました。正直、唖然としました。あの子供はそれをしてもいいと思いながら大きくなってしまうんだろうかとか、親はあれを見ていて何も感じないのだろうかとか、いろいろ思うところはありましたが、一つだけ、「叱らない子育て」というのはこういうことを言うのではない、とそれだけは確信しました。
保護者面談をしているとよく「どうしても叱ってしまって」という保護者さんがよくいます。私は叱ること自体が悪いことだとは思っていません。きっと子供のために叱っているんだろうと思っているので。大事なのは、その後のフォローと同じくらい褒めてあげることではないでしょうか。叱るってすごく難しいことです。私も日々思います。未だに上手く叱ることができないんだよなぁとよく思います。それでも、必要のあるときには叱ろうと思っています。「叱らない」ということと「叱れない」ということは全くの別物。間違えたくないところだなと思います。
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